ジャンル表記が
「クソゲー」となっているのが特徴。
人が轢かれるなど
あまり良いイメージを持てない映像を多用し、
著作権ギリギリの音楽を使った
独特の雰囲気のゲーム。

ジャンルはクソゲーとなっているが
１つ１つの要素は非常に丁寧に作られている
佳作ミニゲーム集。

ミニゲーム集とはいえ
遊べるのは７つで
マリオパーティのようなインフレ気味数ではない。

そのかわり、オマケの２つを除いた
ミニゲームは単純ながらついつい
遊び続けてしまう。

画面はメガドラ並で
ＰＳのクオリティには遠く及ばないような
ミニゲームばかりなのだが
単純ながら
たまに遊びたくなる
不思議な魅力がある。

ボールペンのキャップをえんえんとはめる作業は印象的。
ゲーム性もクソもなく
ただボールペンにキャップをはめるだけなのだが
こういうゲームは
今までになかったタイプのものなので新鮮だった。
丁度100円になるようにキャップをはめて
結果を見てみるようなことを
無意識にはじめてしまっていた。


著作権ギリギリ以上の音楽は必見。

メインメニューと
薪割り失敗時の音楽は
明らかにドリフ大爆笑を多少アレンジしたものだし
キノコを取るミニゲームでの
キノコ取得音はマリオのコインを取った音に
非常に近い。

「ときめいていいとも！」は
まんま「ときめきメモリアル」と
「笑っていいとも」で
タイトル画面は
これやっちゃっていいの？といったレベル。
各方面から全くのノークレームということは
事前に了解を得てやっていることだと
思うのだが、
ユーザーが何をやれば喜ぶのかという
ツボをきっちり押さえている名作だと思う。

そういえば
オープニングの
轢かれて死ぬ人間は
仲本工事に似ている気がする。


飛行機がビルに突っ込む
ロード中の演出は
アメリカ同時多発テロが
起こる前だから入ったのだと思う。

このデモの存在が決め手となっているのか
再販もされず、
2010年時点ではアーカイブス化もされていない。
アーカイブスになるとしても
航空機がビルに突っ込む
ＮＯＷ　ＬＯＡＤＩＮＧ画面は変更されると思うので
貴重といえば貴重な
隠れた佳作。
イロモノゲーム収集家には必須な1作。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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