実写映像をふんだんに使用して作り上げた
伝説のバカゲーであり
メガＣＤ最上級のプレミアソフト。

全画面で繰り広げられる実写映像は
メガＣＤの画質の悪さながら迫力充分。

実写映像に表れる的に向かって
銃撃か砲弾のどちらかを打ち込むことで
爆発シーンの映像が出る。

この切り替えがスムーズなので
実写映像中に操作を行っているような
錯覚さえ覚える優良なＬＤゲームタイプのゲーム。

ＬＤゲームといえば
ちょっとミスしたらアウト、
というイメージが強いのだが
このゲームはライフ制になっていて
しかもダメージまでの判定が甘く設定されている。

さらに、ミスしても残機があり、
それをなくしてもコンティニューが可能（回数制限あり）という
洋ゲーとしてはかなりフレンドリーな
設計に好感が持てる。

このゲームでは
ミッションに失敗すると
上官のぶちきれ怒られシーンを見ることができるのだが
これがシュールすぎて
凹む前に大笑いしてしまう類のものとなっている。
私が面白かったのは
上官が怒っているのが
ミッションの失敗などではなく
大切なクルーザーが大破されて
乗員であるプレイヤーが
生き残っているという事実に対して
ということ。
怒っている内容そのものがシュールなので笑ってしまう。

ゲームオーバーになると
仲間からも罵声を浴びせられた挙句に
軍法会議にもかけられず即刻死刑というのもシュールだと思う。
クルーザー1個大破させただけなのに。。

操作性がよく、
何度もプレイすれば
最後まで到達できる難易度バランスが素晴らしい。
愉快な仲間たちの罵声のバリエーションが
豊かなので
たまにプレイして爆笑するのも楽しい。

敵役の俳優のしゃべりも仲間の罵言以上に
おかしいのも素晴らしい。

このゲームは吹き替え担当の声優の
演技力の素晴らしさも魅力の１つだと思う。

怒られゲーとして有名な本作なのだが
操作性の良さ、画像のクオリティや
音声の良さが際立って優れている名作でもあると思う。

プレミアがつくだけの
価値を持っている作品。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
在庫状況を確認