大絶賛を受けた
ゼルダの伝説「時のオカリナ」の続編。
開発期間１年ということで
ゼルダの外伝的な扱いの作品だが
時のオカリナ同様に完成度は非常に高い。

このゲームは
時のオカリナをクリアーした人向けに作っているような
節があり、難易度は高い。
３Ｄゼルダの中では「トワイライトプリンセス」よりも
難易度が高い印象。
時のオカリナを極めた人には是非とも
挑戦してみてほしい骨のある内容なのだが
初心者には「トワイライトプリンセス」若しくは
「風のタクト」をお勧めしたい。

ダンジョン数が少ないゆえに
繰り返しプレイしてやっと攻略できるといった
難易度になっているのだが
きちんとヒントを随所にちりばめておくなど
任天堂のゲームらしい救済措置がきちんと
組み込まれているのは好印象。

ムジュラの仮面は
３日間という制限期間が設けられているので
ダンジョン攻略も制限時間つきとなっている。
制限時間は非常に甘く設定されていて
普通にクリアーすれば
まず時間制限に引っかかることもないのだが
仕掛けにつまずくと
制限時間の存在で非常にイライラを感じてしまう。

制限時間ぎりぎりになると
地震が起こったり、音が鳴ったりなど
緊迫した雰囲気を作る演出が豊富なのは◎。

「時のオカリナ」や「トワイライトプリンセス」は
じっくり考えて仕掛けを解く楽しみがあるのだが
「ムジュラの仮面」は
制限を受けている中で必死に考える
緊迫感があると思う。

途中で３日間が経過しそうになると
時を戻すことになり
ダンジョンをやり直すことになるので
じっくりとプレイしたい。

但し、重要アイテムは引き継がれるし
仕掛けは同じなので
１回解いたダンジョンなら
サクサクと進めることが出来る。
繰り返すたびに
面白いように先に進めるようになるのは快感。

今回はダンジョン数が少ないのだが
上述のシステムにより
同じダンジョンを何回も行き来しながら
攻略することになる。

１つ１つのダンジョンのボリュームは
非常に大きい。
トワイライトプリンセスに匹敵するか
それ以上のボリュームなので
攻略しがいのある、
骨のあるゲームだと思う。

私は３５時間でクリアーしたので
ボリューム不足は感じなかった。
むしろ、町の中の事件を解決するといった
サブシナリオが豊富で
こちらをコンプリートしようとすると
時のオカリナよりも長く遊べてしまえそうな印象。

今の３Ｄ映像になれた目から見れば
拡張パックを使った「ムジュラ」と
拡張パックを使わない「時のオカリナ」では
画像の違いはそれほど気にならなかった。
若干解像度が上がっている印象があるのだが
６４とＰＳ２ほどの違いがあるわけではない。

曲は素晴らしく、
初代ゼルダのフィールドの曲が採用されているのが◎。

時のオカリナでも採用されている
狂ったような高笑いを発する
大妖精は必見だと思う。

厚化粧とおかしなポーズでの登場が
失笑を誘うのだが
ムジュラの仮面でもそのまま使いまわされている
ところをみると
狙ってやっているのだろうと思う。

ゼルダシリーズの中では
とりわけ高い難易度ながら
非常に丁寧に作られた名作。
時のオカリナのみクリアーしている人には
ぜひともお勧めしたい逸品。

時のオカリナ未クリアの人は
「トワイライトプリンセス」か「時のオカリナ」からの
プレイをお勧めしたい。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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