とても丁寧に作られた作品。
ゲームシステムはぷよ通に
若干アレンジを加えている程度で
初代ぷよぷよ、ぷよ通からのユーザーも
違和感無く遊べる内容になっている。

今回はキャラクタのグラフィックが
ややリアル路線になっていて
ベタ塗りアニメ調だった前作と比べると
若干違和感がある。

ギャグ調のストーリーモードは健在なのだが
今回はストーリーを追う要素が大きく
前作までの能天気なギャグ調ではなくなって
しまったのが個人的に残念。
グラフィックがリアル路線になってしまっているためか
ギャグもいまいちパワー不足に感じてしまった。

ぷよぷよのゲーム内容は
６４の方向キーを使用するもので
操作性は良好。グラフィックも見やすい。
ＤＣ版と比べるとさすがに画質の粗さはあるのだが
６４のソフトとしてはかなり頑張っていて
画質に差はあるものの圧倒的な差というほどではない。

６４版はＤＣ版と比べると音声が削られていて
とことんぷよぷよの極小ぷよで遊ぶモードが削られていたり
するのだが、爆弾ぷよが追加された。
対戦用のモードで、爆弾ぷよに隣接するラインを消して
相手に爆弾を送り込むというもの。
対戦とはいえ地道に一人での作業となりがちな
パズルゲームなのだが
この爆弾ぷよによって
相手との駆け引きの要素が増えて
対戦が面白くなっているように思う。
このソフトで４人対戦はまだ実現できていないのだが
同じような実力の人が４人揃うと
かなり白熱するのではないかと思う。

また、長い間勝負がつかないと
１列消しただけで
大量のぷよが相手に送られるようになり
千日手を防いでいる。
自分のところのぷよを消すのが精一杯の初心者が
コンピュータと闘うときは
どうしても攻撃よりも
身を守るので精一杯。
相手も激甘なので攻撃が発生せず
千日手になってしまう可能性が高かったのだが
このシステムにより
ぷよを消しているだけで
相手に大量のぷよが落ちるようになった。
全くの初心者も楽しめる
よいゲームになったと思う。

ぷよを落とすときのスピードが
やや遅く、
下ボタンを押すと一瞬でブロックがおちることに
なれている人は
イライラするかもしれない。

完成された家庭用の４人対戦のぷよぷよを
求める人には有力な選択肢だと思う。

ＤＣを持っている人は
全体的な完成度の高いＤＣ版をお勧めしたい。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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