(SS)忍ペンまん丸 の通販

いがらしみきおの
かわいいキャラクタが特徴的な１作。

サターン上で
６４のような完全３Ｄ空間を実現していて
技術的には見るべきところの多い作品。

サターンの特性なのか
天井面の雲（屋根）の表示がとても綺麗。
空中面だと
眼下に広がる雲も美麗。

ポリゴンはサターンなのでやや粗く、
キャラクタの後ろに壁がある場合など
表示が崩れる場合があるのだが
総じてプレイしやすく作られていると思う。


カメラは基本的に
キャラクタの後ろにあるので
カメラワーク云々の不具合は見当たらない。

但し、キャラクタ自体の動きに難があり、
下ボタンを押して
まん丸を動かすと
カメラは前向きのままで
まん丸が手前に来る。
この状態で左右に動かすと
カメラの位置がおかしくなってしまい
操作がうまく行われない。

方向転換するときは
Ｌ，Ｒボタンで
立ち止まったままカメラごと回転させる必要がある。

物凄く可愛らしい雰囲気と
子供向けなストーリーの割には
難易度が高すぎるのが難。

難易度の高さは
サターン最高峰といえる。
個人的には魔界村シリーズと同じかそれ以上の
難易度ではないかと思う。

３Ｄなので
どこへいっていいのかが分かりにくい面も
存在するが、
マップが狭いので
隅々まで歩けば
ゴールがどこにあるのかが分かる。
これは許容範囲ではないかと思う。

ジャンプのタイミングが掴みづらいが
足場の判定が広く、
完全に空中に浮いているような状態でも
足場にいると判定してくれるので
足場から足場へのジャンプは
たいてい拾ってくれる。

２面あたりで
キャラクタ１人分くらいの
小さな足場が登場するが
足場へ行こうとすれば
問題なく着地できてしまう。
この判定の甘さは○。


基本的に
アスレチックのような構造の
ステージをゴール目指して
進むゲームなので
一旦クリアーしてしまえば
次からは問題なくクリアー出来る面が多い。

難易度は高すぎるのだが
一旦クリアーしてしまえば
２回目のプレイはそれほど難しくない。


ボス戦は
道中の難易度の高さと比べると
てんでたいした事の無い難易度となっている。

ボス戦をクリアーしなければ
セーブできないので
１面をクリアーしてセーブするのには時間がかかる。

ゲームオーバー後、
途中の面からやり直すためには
ボロットとコイン争奪戦を行わなければならない。
大抵は勝てるのだが
先の面に進むと
やたらと賢くコインを取る場合があり
負ける局面が発生する。

これは、ゲームオーバー後の
気持ちを引き締めるという意味では○だと思う。
フリーコンティニューでもよかったとは思うが
復活システムの導入により
プレイに対する意気込みに違いが
出たと思う。

あまりの難易度の高さで
評価が低い当ソフトだが
クリアー自体は不可能ではないので
気になる人は買ってみても
よいのではないかと思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
(商品写真のところへ戻る)