ヤケクソなタイトルと
真っ赤なパッケージが怪しい
任天堂のＧＢＡソフト。

全くの新シリーズなのだが
開発は「ポケモン」開発のゲームフリークで
キャラクタも子供向けになっている。

出来栄えは良好。
名作アクションゲームではあるのだが
それほどシビアな操作は要求されない。
１回目のプレイで充分にクリア可能な難易度。

ドリル感（という言葉があるのか？）が凄く
カートリッジに振動機能をわざわざ持たせた
甲斐がある。

ドリルそのものの感触を伝えるのがうまい。
ドリルで彫って、ある程度したら空回りするような音に
なり、耐久力が減らなくなる。

ほれないところをドリルすると
カキーンカキーンといった、
跳ね返るような音になったり、音と振動のドリル感に
対するこだわりは物凄い。
そのため、敵キャラクタをドリルで突き刺すのが
爽快に仕上がっている。
本来であれば、
ドリルを敵に突き刺すというのは
ニュースでよく見る残虐事件そのものなのだが
かわいらしいキャラクタによって
残酷さを全く感じさせていない。
これは、長所といえば長所であるが、
ドリル感が凄いために、逆に問題になっているかも？

「ミスタードリラー」は縦に彫るが、
「どりるれろ」は主に横に削る感じ。
ドリラーは「プチプチを割る、若しくは
ゼリーを壊す」感覚だが
「どりるれろ」は
「歯医者になって歯をドリルで砕く」感覚。
特に、印象的な
「キュイーン」という音は背筋が凍るほどリアルだ。

ＧＢＡ末期だけあってグラフィックは良好。

唯一の難点は、面が少なく、その代わりに
１面１面が非常に長いことだ。

携帯ゲームなだけに、
１回のプレイは短く、かつ面数のバリエーションが多ければ
もっとよかったように思う。

振動音がするため、電車内でのプレイには向かない。

弱点は少なからずあるが、
アクション部分が面白く
今、安値で取引されているために
お勧めの逸品だ。




文：中古ゲームジャパンてんちょー
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