(SFC)おでかけレスターれれれのれ（＾＾； の通販

ネタとしか思えないタイトルからして
バカゲーの雰囲気をかもし出している。
赤塚不二夫先生の許可を得たのかという疑問以前に、
ネットが普及していない当時において
顔文字までタイトルにしていることに驚愕。
しかも、当時は英語圏の顔文字　例　：-)　
が使われそうなものなのに、
現在でも普通に使われる（＾＾；　が採用されていることが凄い。

主人公はレスターという少年で
読書が好きなガリベン風。
背筋が曲がっていてジャンプもキックも情けないという、
およそ操作などしたくないと思える人物を使って
南の島から日本へ戻ってくるというストーリー。

動きがくねくねと妙にリアルで
なおかつ動きが情けないときているので
プレイするにもテンションが下がりまくるのが残念。

但し、ゲーム性は意外にも高く、
慣れると予想以上に楽しくなってくる。
というか、アクションゲームとしての完成度の高さは
実はＳＦＣ屈指のものではないかと思えるほど。

あきれるほどジャンプ力が低いことを逆手にとって
キャラクタの大きさは大きく表示されており
ＳＦＣながら迫力ある画面を実現。
高いところから落ちるとダメージといった
スペランカーのような貧弱さを持つので
段の乗り降りも
ゆっくり、丁寧に行わなければならないのだが
実際に遊ぶとこれが意外に楽しい。

単純な横スクロールアクションかと思えば
謎解きもふんだんに用意されている。

ＳＦＣ時代なのに、
こんなの分からないよ、といえるような
動作を行わなければならないのが残念。
幸いなことに
この奇ゲーについては
攻略サイトが多数存在するので
謎解きについては苦労することはないと思う。

謎解きさえ理解してしまえば
非常に楽しいアクションゲームに一変する。
理不尽なダメージも
このゲームの妙な世界観だと
怒る気にもならないのが理由の１つだと思うのだが
１面１面達成感のあるプレイが楽しめる。

難易度は高いのだが
特異な主人公とゲームシステムだけに
何度も挑戦してしまう不思議なゲーム。

バカゲーの上に良作なので
ゲームの本質を理解して楽しめる人にはオススメ。
逆に、オタクっぽい男が生理的に嫌いな
女の人には絶対に受け入れられない作品だと思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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