これは傑作。
セガの名作シリーズを
ＥＹＥＴＯＹで動かしたらこうなる、といった
ミニゲームがたっぷり詰まった作品で
ＥＹＥＴＯＹの数あるゲームの中でも
最高峰に位置する作品だと思う。

どのゲームもゲーム性が練られていて
単なる目新しさに終わっていないところが素晴らしい。

画面はそれぞれのシリーズの最新作から流用。
バーチャファイターは「バーチャファイター４」仕様のキャラクタが
使用されており、
ＰＳ２では未発売だった
ジャイアントエッグまで
ステージを再現して登場。

個人的には
モンキーボールのゲームがイチオシで
体の動きにあわせて
画面とステージの傾きが変わるというのは
半端な臨場感ではなかった。
この楽しさは
実際に動かしてみないと体験できないのが残念。
是非とも一度は体験してほしいというくらいに出来が良い。

バーチャファイターについては
他のアイトーイ用ゲームにもある
１対１の格闘ゲームで
それほど目新しいものではない。
基本的には
全身を使って動かなければならないのだが
カメラの位置を工夫すれば
腕１本で同様の動きを認識させられるので
クリアは容易。

スペースチャンネル５も秀作。
リズムにあわせて動きを作るというのは
まさにこのゲームのために作られたような仕様で
バッチリＥＹＥＴＯＹの特性にはまっていると思う。

ナイツは操作が難しい。
モンキーボールの操作プラスアルファといった印象で
上下の動きが加わっていることから
自由に空を飛ぶ感覚を味わう以前に
行きたい場所へ行くのが困難。
但し、一旦操作を覚えてしまえばとたんに楽しくなる。

ハウスオブザデッドは難しい。
美女を殴ると平手打ちを喰らうというシステムが
難易度を劇的に高めているのではないかと思う。
敵は素早く倒さないとダメージになるのだが
美女との見分けがつきにくいのが残念。

ジャイアントエッグは秀作で
３Ｄ空間を自由に動く感覚を味わえる。
ＰＳ２でジャイアントエッグが遊べるというのも
評価が高い。

ソニックは
ボーナスステージのような画面でリングを取るというもので
操作が簡単なものの
スピード感はそれほど感じることが出来ず、
他の超絶クオリティのゲーム群と比べるとやや落ちる。

バーチャストライカーは独特の楽しさがあると思う。
ヘディングで風船を割るというものなのだが
遊んでいるうちに
本当にヘディングをしている感覚になるから不思議。
ボールの挙動も納得いくもので
変なボールの飛び方にならないのが凄いと思う。

全体的にクオリティの高い作品が揃っており
各ゲームの画面そのままのクオリティで
ＥＹＥＴＯＹの操作を楽しめる秀作。

個人的にはサクラ大戦が含まれていないのが
残念なのだが
このソフト単体でみれば
まさに究極のＥＹＥＴＯＹ作品といえるのでは
ないかと思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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