(DC)Dの食卓２ の通販

ワープの代表作Ｄの食卓の続編。
パナソニックの次世代機　Ｍ２で発売する予定だったことで
有名なソフト。
ゲームの出来は非常に良い。
グラフィック、音楽、シナリオ、ｹﾞｰﾑ性、全てが高いレベルを維持している。

ワープの社長が個性的で
この人の印象が強いがために
不当に低い評価として落ち着いてしまっているのではないかと思うほど
出来が良い。
私も、この社長の印象が強く、今の今までプレイしていなかったのだが
プレイしていなかったことに強く後悔してしまった。

逆に言えば市場価値が低い割りに
ゲームの出来は非常に良好なので
コストパフォーマンスは抜群に良いといえる。

見た目の印象とは裏腹に難易度は非常に低い。
普通にプレイしていれば誰でもエンディングに到達できると思われる。
行くべき場所の近くで光が点滅していたり、
見落としがちな場所の近くに
さりげなく物が配置されていたりするなど
ユーザーが迷わないような工夫が随所に施されている。
会話シーン中にも行くべき場所をさりげなく喋ってくれるなど
気遣いは抜群。
丁寧な作りは好感が持てる。
しかも、行くべき場所をダイレクトに言ってしまうのではなく
ユーザーが気づきやすいように手助けをするといった
高度なことを行っている。お節介や冗長とは思わせないところが見事。

グラフィックは当時のＤＣの中では最高峰だと思う。
雪山なので殆ど白一色なのだが
微妙に色合いを変えることでリアルさを増加させていると思う。
雪を踏みしめる音や空気感もばっちり。

ムービーシーンは見事。しかもリアルタイムレンダリングの場面と
殆ど変わらないクオリティというのが凄い。

会話シーンの作りこみは必見。
キャラクタの口が動くだけではなく
それこそ会話の「てにをは」のレベルで
目がきちんと動き、眉が動いて
表情を作り出している。

ホラーものということで
怖いところがたくさんありそうな印象なのだが
実際は恐怖を感じる場面は殆ど無い。
バイオハザードのような恐怖を期待すると
やや肩透かしかもしれない。

基本的な部分がきちんと作りこまれているので
シナリオの多少の矛盾点、飛躍は目を瞑りたいところ。

４枚組なので大変長いゲームと思ってしまいがちだが
実際は１０時間程度で終わる
比較的短いゲームなので
時間が無い人にもお勧めできる。
コストパフォーマンスは最高度に高い、隠れた名作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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