(SS)フラッシュセガサターン２０ の通販

２００７年９月のサターン体験集。
この頃から、セガ発売のソフトの割合が増えて
サードパーティがSSからPSへシフトしている
状況をうかがわせる。

FF7発売後、急速に力をつけるPSとは裏腹に、
サードパーティの流出が止まらないサターンなのだが
ソフトのラインナップはここに来てもまだまだ堅調。
既に５００万台突破のハードであり
ソフトラインナップの量は未だにN６４より上で
ソフト販売シェアもPSを超える週がたまに出るなど
サターンもまだまだ力を発揮していた時期だった。

３度目の登場となるAZELは
デモ映像となっているが
独特の雰囲気をばっちりと伝えていると思う。
ファンであればこのデモ映像のために
揃えておいてもよいのではないかと思う。

シルエットミラージュはさすがに良作。
笑いと爽快感を味わうことが出来、
プレイ時間は１０分以上とボリューム感たっぷり。

イチオシ扱いのデジタルカードライブラリは
結局はユーザーからの評判が悪いソフトに
なってしまうのだが、本作のデモ映像でも
内容の薄さがうすうす感じられてしまう。

「御意見無用」という、バーチャファイター２における
鉄人と呼ばれる人が監修したソフトは
グラフィックがいかにもサターンっぽい部分を考えても
出来は良好だと思う。
操作性が良く、技を決めて気持ちよいと思える出来で
ゲームの本質部分は結構作りこまれている印象。
見た目がそれほど良くないソフトなので、
体験デモとして公開したのは正解だと思う。

エニックスがサターン専用ソフトとして出した
七つ風の島物語は
雨宮慶太が作ったムービーのみの映像となるのだが
このムービーが非常に出来が良い。
後にGAROで本領発揮することになる氏が作った映像は
美麗を通り越して、１つのアートの域。

ハドソンがサターン専用ソフトとして作った
桃太郎道中記も名作。
桃鉄とは全く違う世界観というのも興味深く、
PCエンジンから続く桃鉄に飽きた人でも
楽しめるような内容になっている。
さくまあきらが関わっていない桃太郎シリーズという
ことなのだが、
見ている分には全く遜色ないように映った。

FF7発売以降も堅調なラインナップが揃っていて
サターン健在を示すようなデモディスクに仕上がっている。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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