数億のハードと数千万本のソフトを売った元開発者、前社長の 岩田氏が突然の死去。 まさに天才クリエイターであるとともに 社長に足る人格者ともいえる方だっただけに、非常に悲しく 思ったのを覚えています。 ＤＳとＷＩＩ、 星のカービィを生み出した立役者だけに、 任天堂の今後に大きな影を落としたといっても 良いかもしれません。 岩田氏は 任天堂の数ある名作の中でも 重要ないくつかの作品に関わっています。 任天堂ＩＰの柱の１つの 星のカービィやスマブラです。 メタルスレイダーグローリーという 作りこみの極みともいうべき名作も手がけたことで有名です。 メタルスレイダーグローリーは 最強クラスのプレミアソフトなので、 岩田氏の実力が大いに反映されたソフトと 言ってよいと思います。 岩田氏がクリエイターとして関わったゲームに触れることで、 ゲームに対する情熱を再確認することができます。 岩田氏は露出が多く、ホームページで見ることができるため 知っている方も多いと思います。 特に、任天堂ホームページの岩田社長では 社長が訊くというコーナーを設けていて 社長とインタビューを受ける人が写真で掲載されているのですが、 インタビューの回を経るごとに痩せていったのがわかります。 任天堂が健康分野に進出、と発表したのは岩田氏が存命だった頃からですが、 岩田氏が激痩せした理由を、 健康グッズ作成のために健康のために痩せた、と いうように見せかけたかったのかもしれません。 スティーブ・ジョブズも死ぬ直前は激ヤセしていましたので ガンを思い起こさせる危険性があったからです。 末期の岩田氏はそれほど痩せていました。 任天堂はニンテンドーダイレクトという動画を 配信しており、岩田社長自らがたびたび登場していました。 岩田氏が最後に登場したニンテンドーダイレクトは まさに激ヤセ、極限の状態で 素人目にもヤバイと感じさせられるレベルだったのを 思い出しました。

岩田氏のクリエイター時代に関わった作品を もう一度遊んでみたくなりました。 岩田氏が死去したときは ソニーからも声明が出て 世界中からメッセージが出ました。 まさにゲーム業界全体が悲しんだといえます。 岩田氏が関わったゲームをもう一度遊んで 岩田聡元社長の素晴らしい実績を 振り返ってみませんか？ ゲームには作家の作風が少なからず出るものですが、 岩田社長が関わる作品は万人向けで、 作者のカラーが殆ど出ていません。 エネミーゼロを遊ぶと あまりの難易度の高さに 飯野賢治氏の顔が思い浮かんだりします。 ドラクエを遊ぶと堀井雄二氏が、 マリオやピクミンだと宮本茂氏が、 サクラ大戦や天外で遊ぶと広井王子氏が、 ＦＦの初期作品は坂口博信氏のテイストだなと 思ったりするのですが、 岩田聡氏の作品には全くそれが無いのです。 これは、氏の慎ましい人柄が ゲーム製作にも反映されているのかなと思います。 製作者の色が出ていないで これほどの名作を多数リリースできているというのは 逆に凄いことなのかもしれないと思っています。 ＷＩＩまでは奇跡ともいえる成功の連続でした。 勝率で言えばほぼ１０割で時代すら変えた。 ゲームの歴史に残る偉人の一人で あることに間違いないと思います。 その後、スマホの台頭、 あれだけ売れたＷＩＩの失速を背景に ＷＩＩの全く新しいコンセプトを ＷＩＩ　Ｕとして 社長として陣頭指揮して形にしました。 ＷＩＩ　Ｕの画面は、 テレビを見ている人がいても遊べるようにとの アイディアから出発していたようです。 （ほぼ日　社長が訊く　in 樹の上の秘密基地　ＷＩＩＵ　編　より） ＷＩＩ　Ｕは失敗といえるハードで、それが 岩田氏最後のハードとなってしまいました。 それでも岩田氏が行ってきた功績は 偉大すぎるもので、宮本氏、ゼビウスの遠藤氏に 匹敵する巨大なものだと思います。 ソフトに最後に関わった ゲームキューブのスマッシュブラザーズＤＸは 半端の無いできの良さなので 間違いなくお勧めできる逸品です。 あらゆるところが完璧すぎる出来栄えです。 岩田氏が関わったソフトは偉大でした。