(DC)デ・ラ・ジェットセットラジオ の通販

ドリームキャストの隠れた名作。
世界初のトゥーンシェーディングでのポリゴン表示、
グラインドを主体とした壮快なアクションを実現した
「ジェットセットラジオ」の改訂バージョン。

改訂版の本作は、難易度が若干低下しているほか、
犬がプレイヤーキャラクタとして追加されていたり、
新たに２つのステージが追加されている。

難易度が前作より若干低くなったとはいえ、
本作は非常に難しい部類に入る。
きちんとキャラクタが重ならないと
グラインドが発生せず、
手すりなどに引っかかったり
障害物をすり抜けたりするので
壮快に走れるようになるまでは
逆にストレスが溜まる。

ＸＢＯＸのＪＳＲＦは逆に
多少障害物と離れていても
強制的にグラインドされるので
思い通りの操作が可能なのだが
地上で走ろうとしても
グラインドが発生して
逆の方向へ突っ走ってしまうなど
グラインドしやすいがゆえの操作の難がある。

デラジェットセットラジオでは
きちんと操作をすれば素直にグラインドや
地上に降りることが可能なので
やり込めばこちらのほうが楽しい。

ゲーム内容は
ケーサツや軍隊から逃れて
町の壁やバスなどにグラフィティという絵を
スプレーで書くというもの。
敵への攻撃は一切出来ず、
グラフィティは一部を除いて
格闘ゲームのコマンドのような
複雑な操作が必要なので
グラフィティを書いている間に
ケーサツが迫るという
焦りを演出することに成功している。

続編のＪＳＲＦではグラフィティを描く手順が簡素化されていて
ケーサツも倒すことが可能、
しかも戦闘中は移動区画が限られるなど
敵とグラフィティ行為が分けられている。
敵から逃げながらグラフィティを書く
スリルを味わいたい人は
デラジェットセットラジオがお勧め。

また、プロフェッサーＫというＤＪがいい味を出している。
気の利いたセリフがイカしていて
ゲーム中のヒントや状況説明が自然な形で行われる。
これは◎。

また、道中で現れるライバルを追いかける
イベントがあるのだが
これもマップ上の移動方法、移動場所を学習できるような
つくりになっている。

この作品は見づらい場所に
別地域への道が繋がっていたりするのだが
きちんとチュートリアルで学習することが出来るので
複雑なマップの割には
どこへいってよいのか分からないことが
殆ど無かった。

マップは５つ存在する。
本作で追加された２つのマップを
標準の大きさとすれば
その他の３つのマップは
追加されたマップのゆうに２倍以上はある広さ。

とんでもなくデカイマップ。

広いだけではなく
隠し通路がいたるところに点在している。

この広大なマップは
３分の１くらいづつ攻略していく形になるので
最初からとんでもない広さに
唖然とすることは無い。
最後は分割されたマップ全部を
１つのステージとして遊ぶのだが
その頃にはステージの構成が把握できている。

必要とされるアクションは
精度の高い操作が要求されるので
上級者向きといえるが
慣れると非常に楽しい作品なので
買うかどうか迷っている人は買い。

ゲームらしからぬ
ストリート系の音楽は必見。
「ジェットセットラジオオオオオオ」
という狂ったイントロが
個人的には最高だと思う。

ダウンロードしたＪＰＥＧファイルを
使うことが出来るのは素晴らしい。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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