(SS)フラッシュセガサターン１１ の通販

FLASHセガサターンは
当時のイチオシタイトルが把握できるだけではなく、
当時にラインナップされているソフトによって
ハードの勢いが把握できるので面白い。
サターンは１９９４年発売から１９９６年半ばまでは
ほぼプレステと拮抗した戦いを繰り広げていたのだが
FF7のプレステでの発売の発表から徐々に
勢いを失うことになる。
１９９６年末はFF7発売直前ということで
前年末と比べると
ラインナップが弱まったという印象が拭えない。
FF7発売後は急速に格差が広がり、
最後には発売本数で３倍の差、普及台数でも約３倍の差が
つくことになる。

このディスクは、PSが寡占状態になる直前の
サターン陣営のデモディスク。

ラインナップを見ると、PSでも発売されるセクシーパロディウスや
ビクトリーゴールのマイナーチェンジであるWORLDWIDE　EDITION,
全くの新規タイトルであるバトルバと
TVの企画物である「世界の車窓から」の４本は
年末商戦でライバル機種に対抗できるほどのタイトルではない。

名作ピンボールの続編のネクロノミコンは
後に不朽の名作として認められるも、
ピンボールという特殊なジャンルだけに
万人に訴えるには力不足を否めない。

唯一、PSからSSへ移籍して大きな話題を集めた
エネミーゼロのみが強力なタイトルともいえなくは無いが、
こちらも難易度のあまりの高さゆえにクリア出来ない人が続出し
翌年以降、投売りされることになる。
結果としてFF７を擁するPSには対抗し得ないラインナップと
なってしまった。

これ以降のフラッシュセガサターンは
明らかにラインナップの弱体化が感じられるから興味深い。

デモディスクの内容は、どれも１０分程度で
ソフトの概要が分かるもので、出来自体は良好。
フラッシュセガサターンは毎回、目玉となるソフトが１～２本あったのだが、
PSとのシェア争いにおいては、戦力の分散が裏目に出た形に
なってしまったのかもしれない。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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