家庭用ゲームの対戦ゲームは根本的な問題が１つ
考えられます。
それは、ゲームの持ち主が常に強く
ゲストは弱いという問題です。

家でいくらでも練習できるのですから、当たり前といえば当たり前なのですが、
みんなで楽しむ、という目的を
果たせないことが多かったのです。

腕を磨けば強くなる、というシステムが
当たり前のように君臨しているのです。

そして、友達も強くなりたいので、そのゲームを買う、という流れです。
スト２がまさにその流れの極みともいうものでした。

ゲーセンでも、やりこんだプレイヤーが強いため、
乱入されて退場させられてしまう。悔しいので
何度も何度も、１００円を突っ込んで練習（対戦）する
ということです。

時代は変わり、６４やサターン、プレステの頃になると、
素人でも皆で集まれば白熱したゲームが楽しめるよう、
パラメータも含めて演出すべき時代に突入したように思います。

その先駆けとなったのがマリオカート６４では
なかったでしょうか。

アイテム出現率と加速度を意図的に変えて、
常にギリギリの闘いを強くようなゲームバランスでした。

意図的にギリギリになるよう、ゲーム側で強制的にバランス調整する
わけなのですが、それが成功したように思います。

４人集まればマリオカート６４、という流れになった
印象を持っていました。

マリオカート６４の対戦時のバランス調整はかなり強制的とも
言うレベルのもので、
マリオカートダブルダッシュやマリオカート８などよりも
実力の介入する余地が少なく、
それだけに誰でも１位になれる可能性がありました.


素人レベルの人が集まる場合は、
ＧＣ版やＷＩＩ版よりもマリオカート６４を推します。

素人でも勝てる可能性が高い反面、
腕前が結果に反映しづらいので、ガチな人には向かない
ゲーム、ということができるかもしれません。

とはいえ、マリオカート６４は今でも最強レベルの接待ゲームです。
腕の優劣ではなく、ゴール前の攻防の楽しさに焦点を当てた
ところが素晴らしいです。

対戦ゲームバランスに新しい風を送り込んだ傑作といえます。

マリオカート６４は
友人を呼んでワイワイ楽しく遊ぶソフトの筆頭としてぜひ検討してみてください。

これがヤラセのゲームバランスとわかっていても、
ゴール終盤は盛り上がってしまいます。

ゴールゲートの直前で勝負がわかれることが多く
このバランス調整は神がかっていると思います。

ステージ構成も、
大逆転が常に可能なような設計がなされていることに
気付きます。

４人で遊ぶとさらに白熱し
ゴール間際の接戦が
毎回のように演出されるのは凄いです。

操作も簡単で
盛り上がりは保証できるソフトです。
接待が必要な人は最初に選んで欲しいソフトですね。