レトロゲームが売られた頃は、ソフトの情報は情報誌に頼らざるをえず、
本当に凄い出来栄えのゲームに気付かない人が多すぎました。

クイズの星は、当時の雑誌に殆ど掲載されなかった不遇のゲームの１つです。
ゲーム内容は、
夏休みの雰囲気満載の、感動ストーリー仕立ての
クイズゲームを堪能できるハートオブストーンが主なモードです。

対戦ゲームもありますが、大逆転要素が少ないのがやや残念。
問題が古いのは、発売年の関係で仕方が無いと思いますが、
当時のことを思い出せるので今３０～４０代の人にはちょうど良いと思います。

ハートオブストーンをクリアしたときに、
「もっとこの世界観に浸っていたい」と感じてしまうのは、
世界観が完璧なる証拠です。

何が良いかというと、随所に挿入されるアニメのクオリティです。

動きが少ないＰＣエンジンのアニメーションですが、
このゲームはバリバリ動きます。
色もくっきりとしており、他のゲームのアニメシーンと比べると段違いのレベルの高さ。
ゲーム部分も、グラフィックがしっかりと作ってあって
世界観とうまくマッチしています。

クイズゲームとしては
圧倒的に作りこまれた１作といってよいと思います。

このゲーム自体は安く手に入るために
中古ゲームジャパンで売れてもたいした利益が無いのですが、
利益度外視で
このゲーム面白いんだって！って伝えたくなるほど面白いゲームです

クイズの星は
数万円するプレミアではありません。

レトロゲーム中有数の出来栄えのゲームが２０００円も出せば遊べるというだけなのです。
画面センスが尋常ではないのがこのゲームの特徴です。

この時代のソフトとは思えないデザインセンスの良さ。
先ほど指摘したとおりのアニメーションが動きまくり。
メガＣＤの同時期ソフトが見劣りしてしまうほどです。

ＰＣエンジンも作りこめばここまで出来るということが立証されました。
ハートオブストーンのキャラクタがしっかりと立っていて、
１つのアニメ作品としても通用しそうなところ。
夏休みの雰囲気満載で、エンディングはいつも感動してしまいます。

これはとてつもない傑作だと思います。
ただ知らなかったというだけで、遊ぶことを断念するのは非常に勿体無いです。

販売価格の安さとゲーム内容の充実度の組み合わせでは
クイズの星は最強のコストパフォーマンスを誇るのです。